モロッコ、マラケシュで巡るラグ探しの旅
本場のモロッカンラグの世界を堪能
13 Sep 2023
お洒落な人が注目、モロッカンラグの魅力
"モロッカンラグ"をご存知だろうか?
その名のとおりモロッコで作られるラグのことなのだが、モロッコの先住民が寒い冬を越すために羊の毛を使い手織りしたものでラグの種類は様々だが、そのデザインはどれも魅力的なものが多い。最近そんなモロッカンラグをお洒落な人たちがじんわりと注目している。
モロッコ内にラグの産地は複数存在し、その一部は都市に集められ観光客でも買うことができる。実は日本でもネットや専門店で購入が可能だが、天然のウールが使用されているためなかなか高価である。
ざっと調べた限り、大きいもので20万円はザラだった。
((た、たっけ〜〜))
でも欲しい。そうなったらできることは一つである。
よし、モロッコへ行こう
当時ロンドンに住んでいた私は、モロッコの都市マラケシュまで飛行機で片道4時間ほど。その場にいた友人とマラケシュ行きを決めた。
時期は3月だったが往復3万円ほどで航空券をGETし、初のアフリカ大陸へと飛ぶ。
(貧乏旅なので毎度ながら眠い目を擦り、早朝便)
マラケシュへ到着するとピンク色の壁の街が広がっている。モロッコの土は赤土のため、それを使うとピンクになるらしい。
さっそくたくさんのラグが壁にかけられているのを発見したが、外にかけられているものは直射日光をバンバンに浴びているので、少し色が色褪せ気味。綺麗な状態のものを探すため色々と調査して目星を付けたラグ屋さんへ向かう。
ラグ屋さんの情報はあまり日本語だと出てこない。なんとか英語を使って調べてそれらしき場所へ辿り着くが果たしてここなのか…という外観のお店がほとんど。勇気を出して中に入ってみる。
建物に入ってみると、思ったより広々しており天井が高い。まるでラグの館…とんでもない数のラグが奥まで積み重なっていて迷路のようだった。
一体何枚あるのか。(何年前のものもあるのか)
ラグ屋の店員がニョキっと顔を出し笑顔で迎えてくれる。初のアフリカ大陸、我々の頭の中によぎる「世界3大うざい国」というワード。
言葉は悪くて大変申し訳ないが、①インド②エジプト、そして③モロッコは客引きやお金の要求がしつこいとの有名な噂があるためビビっていた。
(ボラれる…!気を引き締めろ…!!)
上記の写真の小さめのラグを私は欲していた。
私「How.....much is this.....?」
店員「300DHや(日本円で1200円ちょっと)」
「「「……安いな」」」
この大きさだと日本では10万円前後する場合もある。ぼられている感じではない。現地の人間での取引ならもう少し安いのかもしれないが、観光客向けの値段設定だとしても日本での価格を考えれば許容範囲だ。ぼられるとか言ってごめんなさい。しかもここから値引きにも応じてくれた。買った。
ラグ狩り
引き続き、2軒目のラグ屋さんで印象的だったのは中庭のような場所にラグが積み重なり、壁には大きいラグがドカッとかけられている点。
我々がラグを吟味している時に、モロッコ特有の熱々の甘いミントティーを出してくれた。外もなかなか暑いのだが…。
こちらのラグの特徴は、柄が日本でよくみる人気のあるデザインに近しいものが多かったこと。
友人が2-3枚ほどのラグを購入していた。大収穫。
結果
このほかにも数点ラグ屋さんを巡ったが、どこの店員さんも優しく、可愛い猫もいた。モロッコは猫が多い。
2件目のラグ屋さんでは最後に記念に、と建物の屋上に登らせてくれた。
「世界3大うざい国」と言ってごめん、という気持ちになる程私たちのモロッコの旅は楽しかった。
確かに歩いていると声掛けはあるものの、ずっと後を着いてきたり激しいヘイトをかけられる等は特になかった。(若干からかわれるシーンもあったが、まぁ元々ロンドンに住んでいるとそこまで気にならない)
旅行仲間に男性が一人いたので、それも理由にあるかもしれないが。女性だけで行く場合はもう少し注意してもいいかも。
ただ食事美味しく食器やラグなど買い物も面白い、初めてのアフリカ大陸の空気も楽しめた。
空港はセキュリティーが少し厳重なので少しだけ身を引き締めておくと○。
ぜひ下調べをしっかりして、モロッコでのラグ探しの旅を楽しんで欲しい。