ロンドンでパン散歩Vol.1
ポートベロー散策とおしゃれなパン屋さん
02 Jun 2023
国内外を問わず、旅行の目的は現地で愛されるパン屋さん。
名店から新規開店のお店まで、「おいしいパンがあればどこまでも」が旅のスタイル。
この連載では、ロンドンの街角にある魅力的なパン屋さんを紹介しながら、読者の皆さんにグローバルなフレーバーと文化、味わいを体験していただくことを目指していきます。さまざまなエリアやスタイルのお店を通じて、ロンドンのパンの魅力を一緒に探っていきましょう。
連載第1回目はロンドンの西側、特にLadbroke Grove駅周辺のお店を紹介したいと思います。
週末には、Portobelloの有名なアンティークマーケットを訪れたり、イギリス発のブランドCubittsでおしゃれな眼鏡を探してみるのも楽しい。駅の近くにあるデリで友人や家族へのお土産や食材を選びながらコーヒーも楽しむ事ができる休日にピッタリのエリア。平日のみ提供される料理本専門店が作るランチを食べに行くのもおすすめです。天気の良い日には、街中に溢れるアートやノッティングヒルの可愛らしい家々を散策するのも楽しいはず。
晴れの日にテラス席で食べる週替わりのサンドイッチや季節によって味わいの異なるチャツネを使用したチーズトーストがとても美味しい。サクサクでしっとりとした食感のクロワッサンや季節のフルーツを使用したデニッシュはすぐに売り切れてしまう程人気の商品。
比較的商品の入れ替わりが早いので、気になる場合はインスタグラムを要チェック。定番はサワードウ、クロワッサン、パンオショコラ、ソーセージロール(ビーガン対応あり)、タヒニバナナブレッドなど。
Layla Bakeryで朝食をとったら、すぐ近くにお店を構えるCubittsでイギリスでデザインされた眼鏡を買いに行こう!
事前に予約をしたら、丁寧に検眼(有料)もしてくれるので、自分へのお土産にもおすすめ。
Portbelloでは曜日によってファーマーズマーケットも開催しているので、事前に確認しておくと便利。
人混みに疲れたら、2022年末にオープンしたデリPastella and Butler'sで、日本の家族や友人、恋人にお土産を選びながらもう一度ゆっくりコーヒーを楽しむのも良い。ここのお店のスペシャルはなんといっても手作りのジャムやチャツネ!共同オーナーの一人であるエミリーは、季節の果物や野菜を使った保存食を作るのが得意で陽気な女性なので、気になる商品があれば臆せず英語で話しかけてみよう。とってもフレンドリーで知識豊富な彼女の話はいつ聞いても楽しく面白い。
またもう一人のオーナーであるアレサンドロは、元シェフでイタリア食品への造詣が深く、こだわりをもって仕入れている食品は、日本でもイギリスでも珍しく美味しいものばかり!笑顔がチャーミングな彼のおすすめを流れに身を任せて買ってしまうのもアリかもしれない。
そして、コーヒーを飲んで甘いものが食べたくなったら、運動を兼ねてLe Chouxへと行ってみよう。
名前の通りシューペストリーが有名な可愛らしいお店。店内に入ると先ず目に飛び込んでくるのは、ズラリと並んだ小さなシュー。自分の好きなフレーバーを選んで箱に入れてもらえば、プレゼントにも自分へのご褒美にも使い勝手がとても良い。そんなお店の中で、他にもひときわ目を惹く存在がある。それが、Le Chouxのシナモンロールだ。
こんもりと盛られたクリームに粉砂糖の化粧が可愛らしい。甘さの中に酸味もあるクリームとシナモンの香り、サクッと柔らかな食感の生地の組み合わせが心地よい一品。もし見つけた際には、大きな口を開けて食べてみて欲しい。
ここまで食べ続けていたら、きっとお腹はもう一杯。
天気が良ければ、Google Mapを開いて運河沿いを歩いてPaddington駅まで歩くのもいいかもしれないし、Ladbroke Grove駅周辺をもう少し散策すれば、きっとまた来る理由が見つかるはず。沢山食べて歩いて、買い物をして楽しもう!
Eat Like a Local
Pastella and Butler's rから少し先にあるBooks For Cooks は、シニカルでこだわりを持ったフランス人男性の営む料理本の専門店。平日の曜日限定でランチを提供していて、その内容はお店に行って席に着くまで分からないけれど、とても人気でお店のオープンよりも少し早く着かなければ入れないほど。
提供される料理は、お店で扱っている料理本のなかから選ばれる。前菜、メイン、デザートのコースは、ロンドンのランチでは破格の£10以下(2023年1月当時)!
※店内撮影禁止なので気を付けよう