ロンドンでパン歩きVol.7
一度は訪れたい定番のパン屋さん
04 Jul 2023
連載も7回目となり、ロンドンでパン歩きは一先ず今回で最後となります。
紹介できていないお店は、まだまだ沢山ありますが、本記事ではロンドンに来たら押さえておきたい定番のお店を紹介します。個人的にロンドンでパンを食べ歩き驚きを感じたのは、業界大手のお店が影を潜め、中規模のパン屋さんが市内にいくつも支店を持っている事。値段は決して安くはないけれど、街の人々に受け入れられて支店を増やし、成長を続ける姿はとても良いなと思いました。
東京では駅やショッピングモールで必ず見かける全国規模のお店もしくは個人経営の小規模なお店という印象なので、同じ大都市でも異なるパン屋さんの在り方が面白いですね。
イギリスで急速に店舗数を増やしているGAIL's Bakeryは、誰でも気軽に入れる開放的なお店の雰囲気が気持ちのいいチェーンのベーカリーカフェです。中心部でも郊外でも、そこそこの込み具合ですが、決して満杯になる程の人混みにはなっていないので使い勝手がいい印象です。
パンの種類も菓子パンから総菜パンまで幅広く取り扱いがあり、クッキーやケーキといった焼き菓子も豊富な品揃え。加えて自社ブランドの調味料やグッズ、それから卵やスモークサーモンといった商品も取り扱いがあるため、お土産を買う事もできるしピクニックに行くときはパンと自分の挟みたい具材を一緒に買うこともできます。
とはいえ、一つ一つの値段は高めなので現実的にはパンだけ購入して他の材料はスーパーでそろえる事になると思いますが…。(ロンドンのスーパーから卵が消えた際、値段のせいもあるのかGAIL'sには売っていたので助かりました。)
GAIL'sで気を付けて欲しいのが、パンや焼き菓子の味わいが店舗によって異なる事です。
とはいえ、違う様に感じているだけかもしれないのですが、自分の好みのお店を見つけておくと便利かもしれません。
あとこれは完全に主観ですが、マドレーヌなどの焼き菓子はやはりお菓子屋もしくは焼き菓子に力を入れているパン屋さんで購入することをお勧めしたいです。
ロンドン市内で高い人気を誇るArôme BakeryはCovent GardenとDuke Streetの2店舗あります。
どちらも観光で訪れるエリアにあるので、値段は少し高めになりますが、パンと焼き菓子どちらも美味しくいただけるので一度は訪れてみる事をお勧めしたいです。
個人的におすすめしたいのが、2022年にオープンしたDuke Streetの店舗!
Covent Gardenと比べると、人混みも落ち着いていて座席数も多く、また充電スポットもあるため非常に使いやすいです。朝の出勤前や買い物前に寄って朝食にもいいかもしれません。
ロンドン市内の多くのデリやレストラン、カフェにパンを卸しているLittle Bread Pedlar(以下LBP)は、もしかしたら一度は意図せずに口にしているかもしれません。それほど多くのお店が彼らのパンを提供しています。
定番はサワードウですが、大きなフォカッチャもおすすめです。いつ買いに行っても同じ品質を保ってくれているので、とても嬉しい。これが彼らのパンが多くのお店で採用されている大きな理由かもしれません。
市内にはいくつか店舗がありますが、LBPで一番のお勧めは何といってもBermondsey駅近くのSpa Terminusに構える工房の直販です。こちらは土曜日限定ですが、一般向けにオープンしており多くのローカルも朝から列を成しています。
以前に訪れた際は、オープン前を目指していったのですが、既に長蛇の列。シャッターが開いたときの感動は今でも覚えています。
Spa Terminusではその他にもNeal's Yard Dairy(イギリスチーズの専門店)やジャムのお店、ビール醸造所などのお店が土曜日限定で一般向けにオープンするので、ぜひ一度訪れてみてください。きっと好きな物が見つかるはず。
Newington Greenで朝食やランチ、パン飲みができるお店として人気のJoleneもここ最近ロンドン市内でその数を増やしてきている。ShoreditchやAngelといったエリアにある支店はサーモンピンクの外観が目を惹く。本店以外はお店自体が小さめの為、ゆっくりイートインには不向き。ただサンドイッチとコーヒーを軽く食べて、飲むようなスペースはある。
味よりもおしゃれに敏感な若者に人気とも一部からは言われているようだけれど、便利でおしゃれなパン屋さんがあったら誰でも食べたくなる、通いたくなるのが人の常。一度は訪れてみる事をおすすめしたい。
Eat Like a Local
PrimeurはNewington GreenのJoleneから歩いて10分程度のところにある系列のレストラン。
シックで落ち着いた色合いの内装、大きなテーブルを囲むように空間をシェアしているお客さんで賑わう店内は、教育の行き届いたスタッフがサービスを提供しています。
英国の食材を活かしたメニューは、季節やタイミング、時間によっても変わるためいつ訪れても飽きさせません。
家族や友人、パートナーを連れてエネルギーに満ち溢れた英国の食の豊かさを堪能しましょう!